水の中が好きな自閉スペクトラム症(ASD)の子どもたち!その理由を分かりやすく解説!

・プールに入って大喜びする
すごく笑顔で水の中に潜って遊ぶ

自閉スペクトラム症(ASD)の子どもたちの中には上記のように水の中を好む様子を見せる子が多くいます。

なぜそんなに水の中が好きなのか…。

実はここには、自閉スペクトラム症(ASD)の当事者に共通した感覚があったんです。

それが…

自由を感じられるから

という理由です。

もちろん、自閉スペクトラム症(ASD)の子どもたち全員が水の中を好むわけではありませんが、水の中を好む子は「自由を感じられる」という感覚を持っているかもしれません!

以下、実際に自閉スペクトラム症(ASD)の当事者の方に頂いたリアルなお言葉を紹介した上で「水の中を好む理由」について解説をします。

ぜひ最後までご覧ください!

※この記事はここから約7分で読むことができます。

目次

水の中を好む2名の当事者の方のお話

水の中では自由を感じられる

この根拠となるお話を、自閉スペクトラム症の当事者である2名の方がお話してくださいました。

お二方のリアルなお言葉をぜひご覧ください。

【20代 女性 Aさん】
プールに入る事や水の中にいることは、とても好きです。
とても気持ちよくて、何も考えずに自由に泳げるので楽しいです。
水の中に入ったら、楽しい気持ちになります。
日常生活では、人の目などを気にしながら生活したりしていることがとても多くて、だんだんストレスになり、息苦しくなったりしてしんどくなります。
だけど、プールに入って体を動かして泳ぐと、日常生活のことなど忘れられるし、人の目なども気にせず、自由に泳げるので、なんだかプールの水につかっているだけでも「フゥー」っと息抜きができて落ち着いた気持ちになり、力が抜けてリラックスできます。

【東田直樹さん(重度自閉スペクトラム症当事者・作家)】
水の中にいれば、静かで自由で幸せです。
誰からの干渉されず、そこには自分が望むだけの時間があるのです。
じっとしていても、動いていても、水の中なら時間が一定の間隔で流れていることがよくわかります。
僕たちには、いつも目や耳からの刺激が多すぎて、1秒がどれだけで、1時間がどれだけなのか見当もつきません。
自閉症の人には自由がないのです。

参考:自閉症の僕が跳びはねる理由2 角川文庫

お二方のお言葉から、「水の中では自由を感じられる」という感覚が分かるかと思います。

当事者の方々はどうしてそんな感覚を抱くのか?

次に詳しく解説をします!

どうしてそんな感覚を抱くの?

自閉スペクトラム症の子どもたちはあらゆる困難さを日々抱えています。

・他者とのコミュニケーションが上手く取れない
・時間の感覚が分からない中、時間に従って動かなければならない
・あらゆるレベルの音が生活を邪魔する
 等…

当事者の方々もお話しをしてくださっていましたね!

【20代 女性 Aさん】
日常生活では、人の目などを気にしながら生活したりしていることがとても多くて、だんだんストレスになり、息苦しくなったりしてしんどくなります。

【東田直樹さん(重度自閉スペクトラム症当事者・作家)】
水の中にいれば、静かで自由で幸せです。
誰からの干渉されず、そこには自分が望むだけの時間があるのです。

あらゆる困難さを抱えて過ごしている当事者の方々にとって水の中は一つの自由空間になっているというわけです。

・他者とのコミュニケーションは取らなくて良い
時間に縛られず、ゆったりとできる
・日常生活で聞こえる様々な音はなく、静かである

自閉スペクトラム症の子どもたちにとって水の中はすごくリラックスできる場所、安心できる場所になっている可能性があるです!

目の前の子どもたちが水の中を好んでいるという場合、この可能性をぜひ考えて、大切にしていただきたく思います。

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