・真面目な顔をして空中に字を書く
・空中に字を書きながら笑っている
自閉スペクトラム症(ASD)の子どもたちの中には、上記のように空中に字を書く様子を見せる子がいます。
どんな理由で空中に字を書いているのか。
実際、空中に字を書くことがあるという当事者の方の話には、次の共通した理由がありました。
何かを思い出したり確認したりするために空中に字を書いている
ここから当事者の方々のリアルな声を紹介します。
ぜひ最後までご覧いただき、当事者の感覚を理解しましょう!
※この記事はここから約4分で読むことができます。

空中に字を書く当事者のお言葉
『何かを思い出したり確認したりするために空中に字を書いている』
この根拠となる自閉スペクトラム症の当事者2名の方のお言葉を紹介します。
【東田直樹さん(重度自閉スペクトラム症当事者・作家)】
僕たちは、よく空中に字を書いています。(略)
僕の場合は、覚えたいことを確認するために書いているのです。
書きながら観たものを思い出します。
それは、場面ではなく文字や記号です。
文字や記号は、僕の大切な友達なのです。
参考:自閉症の僕が跳びはねる理由 角川文庫
【10代 女性 Aさん】
空中に字を書くのは、考えている時とかによくしています。
確かめるためにやっていたり思い出すときにやったりします。
この他にも、私は当事者である子と以下のような会話をしたことがあります。
【会話内容】
かめ先生:「何を書いているの?」
子ども:「・・・。」
かめ先生:何かを思い出しているの?
子ども:「うん」
かめ先生:「鉄砲を思い出してる?」
子ども:「鉄砲…そうだよ!」
会話をしていた子は鉄砲が好きで、直前にタブレットで鉄砲のことを調べていたのです。
違うものに対しては「違う!」と言う子なので、しっかりと考えた上で答えてくれたのだと考えます。
お二方の言葉、そして私のエピソードからも「何かを思い出したり確認したりするために空中に字を書いている」ということが理解できるかと思います。
この様子を見たらどうすればいいの?
この様子を見た時には見守ってあげてください!
「何を考えているんだろう?」
「何かを思い出しているのかな?」
等と思っていただけますと良いかなと思います!
【かめ先生メモ】
ここまで紹介した様子は自閉スペクトラム症(ASD)の子だけに見られるものではありません。
共感できる方は少なくないかと思います。
共感できる方は是非、自分の感覚とも照らし合わせて見てあげてください!
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