「自閉スペクトラム症の子ってなんで手をひらひらさせるの?」
「楽しいからかな?笑顔だけど…」
笑顔で手をひらひらさせながらジャンプをしたり、ルーティーンになっているかのように手をひらひらさせたり…。
「不思議な行動だな…」と感じている方は多いと思います。
実は、この行動には明確な2つの理由があったんです。
それが…
①手をひらひらさせることによる「感覚」が楽しいから
②光を上手に取り込むため
というものです。
最後まで読んで頂くと、自閉スペクトラム症の子が手をひらひらさせる理由が細かく分かると共に、上手な関わり方を学ぶことができます。
※この記事は5分で簡単に読むことができます。

手をひらひらさせる「感覚」が楽しいから
自閉スペクトラム症の子どもたちが手をひらひらさせる様子を思い浮かべてみてください。
手をひらひらさせながらも、どこか「弾く」ような様子があるんじゃないでしょうか。
実際に手をひらひらさせて弾いてみると分かりますが、筋肉が揺れるたり伸びたりする感覚、手の面白い動きなど、様々感じられます。
自閉スペクトラム症の子どもたちは、「感覚」をとても大切にする傾向があるんです。
フワッと浮く感覚、手足が伸びる感覚、ぐるぐると回る感覚など…。
面白く楽しい「感覚的な遊び」として、手をひらひらさせている可能性があります。
光を上手に取り込むため
自閉スペクトラム症の子どもたちの中には「光」をとても好む子がいます。
部屋の中に居ても、日の当たる場所で過ごしたりする子も多いんじゃないでしょうか。
皆さんご存じの通り、日光や蛍光灯などの「光」は直視することが難しいですよね。
しかし、子どもたちは光が大好きなので、取り込んで感じたいんです。
だからこそ、手をひらひらさせることによって光の加減を調節して上手に取り込むわけです。
光を感じている時、とても気持ちよさそうな表情をしている事があると思います。
その時は…
「気持ちが良いんだね♪」
「今、大好きな光を感じているんだね!」
と見守ってあげてください!
もう1つの可能性「常同行動」
ここまで紹介した2つ以外にも可能性はあります。
それが「常同行動」です。
【常同行動とは】
周囲から見ると目的の無い動きを繰り返すような行動。
一定の刺激を求めるために繰り返すのだと考えられている。
(例)体をゆする、においをかぐ、同じ言葉を繰り返す etc.
手をひらひらさせる行動はこの「常同行動」の1つとなっている可能性があります。
このことも押さえておくと良いでしょう。
ここまでの内容を参考に、子どもたちを一緒に育てていきましょう!
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